昭和59(1984)年2月、鹿児島県北端の出水市と川内市(現薩摩川内市)の間に位置し、当時精神科病院の空白地区であった阿久根市に、私立脇本病院(185床)を開設致しました。その後平成10(1998)年に法人化され、医療法人互舎会 脇本病院となり現在に至っています。今年は丁度脇本病院開設30周年に当ります。その間平成22(2010)年2月より出水市内で当法人により荘(しょう)記念病院(120床)も運営致しております。
更に今回平成25(2013)年12月より福岡市東区で筥松病院(183床)も一緒に運営して参ることになりました。30年前の初心に戻り、更に30年の経験を生かして、微力ながら当地の精神科医療の一助になるような病院に育てて行きたいと考えています。
特に精神科医療に対する考え方は、この30年間に大きく変化しています。医療環境、医療情勢も目まぐるしく変わっていきます。しかし私の中で変わらないのは、一つは常に患者さまの身になって対応すること、もう一つは何時の時代でもどのような環境の中でも、「時代と地域の要請に応えられなければ、病院の存在意義はない」ということです。従ってこれを達成・維持して行く為には、職員、関係者一丸となって努力して行かなければならないと考えています。
医療法人 互舎会 筥松病院 理事長 松元 寛仁