TEL.092-621-2258

院長挨拶

院長

 我が国において精神疾患により医療機関にかかっている患者数は平成20年度の厚生労働省の調査で320万人を超えたという報告があります。
 このことは従来の「4疾病」(癌、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)の患者数よりも精神疾患の患者数が多くなっていることを示しており、4疾病に精神疾患が追加され「5疾病5事業」という新しい医療計画が平成25年度から実施されております。
 職場におけるうつ病の増加や、高齢化による認知症患者の増加などが社会問題視されて久しく、精神疾患は今後ますます国民に広く関わる疾患になっていくことでしょう。
 厚生労働省の医療計画では、医療機関に対し、【予防・アクセス】【治療・回復・社会復帰】【精神科救急・身体合併症・専門医療】【うつ病】【認知症】に対応できる機能を求めております。
 当院では、そうした社会情勢に合わせた適切で包括的な治療を患者さまに提供できるよう努めてまいります。
 軽症から重度のあらゆる精神疾患に対応し、早期の回復・社会復帰を目指すべく、最新の医学的知見(エビデンス)を重視した外来、入院医療をおこないます。
 また、認知症や身体合併症をもった精神疾患のある方についても積極的な入院の受け入れをおこなっており、専門病院との連携による適切な内科的治療、リハビリ(作業療法、デイケア、ショートケア)、訪問看護を通じ、患者さまのADLないしQOLの向上につとめ、公的社会資源を活用して家庭・施設などへの退院に向けた努力をおこないます。
 当院は、福岡市の中心部に位置し、とてもアクセスの良い環境にあります。
 心の疾患、脳の疾患でお悩みの患者さまにお役に立てるよう、スタッフ一同頑張っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

医療法人 互舎会
筥松病院 院長 柳本一行
医学博士 精神保健指定医

 

略歴

九州大学医学部卒 医師免許取得
九州大学医学部附属病院 (研修医)
大法山病院 (精神科医長)
西条道前病院
河内病院  (院長)
筥松病院  (院長)

研究業績

1.情動喚起刺激に対するネコ側坐核ニューロンの応答性
柳本一行 前田久雄 森本博
NEUROSCIENCES Vol.18 (Supplement), P.107-110, 1992

2.情動喚起刺激に対するネコ側坐核ニューロンの応答性(2)
-コア領域とシェル領域との比較-
柳本一行 前田久雄 森本博
NEUROSCIENCES Vol. 19 (Supplement), P121-124, 1993

3.RESPONSE PATTERN OF AMYGDALOID NEURONS TO COMPLEX
ENVIRONMENTAL STIMULI IN CATS
Hiroshi Morimoto, Hisao Maeda and Kazuyuki Yanagimoto
NEUROSCIENCES Vol.18, P.131-136, 1992

4.RESPONSE CHARACTERISTICS OF AMYGDALOID NEURONS PROVOKED BY EMOTIONALLY SIGNIFICANT ENVIRONMENTAL STIMULI IN CATS, WITH SPECIAL REFERENCE TO RESPONSE DURATIONS
Hisao Maeda, Hiroshi Morimoto and Kazuyuki Yanagimoto
CAN. J. PHYSIOL. PHARMACOL. Vol.71, P. 374-378, 1993

5.精神医学症候群Ⅰ―統合失調症と周縁疾患など―
Ⅲ.神経症性障害,ストレス関連障害および身体表現性障害
全般性不安障害
前田久雄 柳本一行
別冊日本臨牀 第38巻(426頁~429頁)平成15年

6.クエチアピン,オランザピンによって惹起されたと考えられる
常同言語を呈した統合失調症の1例
原野睦生 内村直尚 江藤義典 山崎憲治 柳本一行 田中久淳 田中得雄 前田久雄
九州神経精神医学 第49巻(108頁~111頁)平成15年

7.THE NUCLEUS ACCUMBENS UNIT ACTIVITIES RELATED TO THE EMOTIONAL SIGNIFICANCE OF COMPLEX ENVIRONMENTAL STIMULI IN FREELY MOVING CATS
Kazuyuki Yanagimoto and Hisao Maeda
NEUROSCIENCE RESEARCH Vol.46, P.183-189, 2003

8.SSRI-induced enuresis: a case report.
Monji A, Yanagimoto K, Yoshida I, Hashioka S.
J Clin Psychopharmacol. 2004 Oct;24(5):564-5.

9.Carbamazepine may trigger new-onset epileptic seizures in an individual with autism spectrum disorders: a case report.
Monji A, Maekawa T, Yanagimoto K, Yoshida I, Hashioka S.
Eur Psychiatry. 2004 Aug;19(5):322-3.

10.Plasma folate and homocysteine levels may be related to interictal “schizophrenia-like” psychosis in patients with epilepsy.
Monji A, Yanagimoto K, Maekawa T, Sumida Y, Yamazaki K, Kojima K.
J Clin Psychopharmacol. 2005 Feb;25(1):3-5.

 

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